大人の矯正治療

医院ブログ

恵比寿ますだ矯正歯科(恵比寿・渋谷)は、裏側から矯正治療やマウスピース矯正(インビザライン)など、見えにくい、目立ちにくい矯正に力を入れています。

前歯のでこぼこなど 部分矯正治療について

部分矯正というとどのようなイメージを持たれるでしょうか。
歯を部分的に動かすのだから全体の矯正治療より簡単と思われるかもしれません。
矯正専門でない先生からも部分矯正を教えて欲しいと依頼されることもあります。

 

しかしながら部分矯正の方が全体の矯正よりも難しい場合も多くあります。

 

歯を動かすことは簡単にできます。
歯を動かして歯並びを治すことはできます。

大切なことは歯並び・噛み合わせは上だけ、あるいは下だけのものではなく、上下で一つの器官と考えなければなりません。

噛み合わせは上下で初めてひとつのものとして噛む・食べる・咀嚼するなどの重要な働きをしています。

そのため噛み合わせは消化器官の一部ともよく言われます。

 

部分矯正の難しさは矯正する歯とは逆の咬み合う方の歯は動かすことが出来ないという限られた中で、部分的に歯を動かしつつ噛み合わせのことも考慮しながら治療を行うという点です。

 

部分的に歯を動かすというこは、全体の歯を動かすことよりも、より細かい歯の移動を要求されるということです。
長年矯正治療を行ってきて部分矯正ほど矯正治療による歯の動きを熟知していないと難しい治療と思っております。

部分矯正=スピード矯正などと言われたりもしているようです。

確かに歯並び・噛み合わせの状態によっては3か月くらいで治療できるケースもありますが、程度によっては半年~1年くらいかかる場合もあります。

 

ですが部分矯正で無理をした治療を行い、噛み合わせや他の歯にダメージを与えるようになるのであれば、むしろ治療を行わない方がよいということをおすすめする事もございます。

 

歯並び・噛み合わせの状態を拝見した上で治療のメリットとデメリットをお話させて頂き、患者さまのご希望も含め一緒にお話合いをしながら治療は進めさせて頂いております。

 

何よりも大切なことは良い歯並びであると同時に良い噛み合わせでもあり、また良い消化器官の一部として、生涯にわたって健康な身体で過ごせるようなお手伝いができればと考えております。

 

 

 

久しぶりになってしまいましたがエントランスのフラワーアレンジメントです。

20、30代女性 八重歯が気になります…

八重歯が気になるといってもその悩みは様々です。

 

見た目がでこぼこできになる。
歯磨きがしにくくて気になる。
尖っているのが気になる
牙のように見えて気になる。
擦れて口内炎によくなってしまう。
などなど

 

見た目だけでなく、擦れて痛い、磨きにくく虫歯になりやすいなど、日常生活に支障が出ることがあります。

 

この八重歯、その出っ張っている量や他の歯のでこぼこの程度、噛み合わせの状態によって治療法は異なります。

 

犬歯を歯並びに入れるために八重歯の程度が強ければ永久歯を抜歯しないと入らない場合がありますし、状態によっては歯を抜かないで治療できる場合もあります。

 

特に永久歯に生え換わる子供のうちに治療を開始して永久歯を抜かず治療できることがあります。

成人の方では治したいと思いつつもなかなかきっかけがなく今まできてしまったことが多いようです。

 

悩みを相談してみるだけで解決に一歩前進することもあります。
まずはかかりつけの歯科医、矯正専門医にご相談することをおすすめ致します。

 

 

渋谷 恵比寿 広尾 矯正歯科専門

 

お仕事の帰りに立ち寄られる方が多く、休日に恵比寿へお買い物がてら来院される方もいらっしゃいます。

 

またJR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、地下鉄日比谷線、東急東横線など、乗り入れている鉄道も多く恵比寿駅から近く徒歩3分です。
歯科医院らしくないクリニックの雰囲気もまた特徴です。

 

素敵な笑顔になるお手伝いができることを何より嬉しく思っています。

 

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30代女性、前歯の矯正 咬み合わせが深いのが気になります

35歳女性、下の前歯が見えないくらい噛み合わせが深いのが気になるということで来院された患者さまがいらっしゃいました。アゴが疲れる、アゴが音が鳴るなど、肩こり・頭痛などの症状もありました。また奥歯の詰め物が何度も外れるということもあるようでした。

 

このような噛み合わせが深い状態を過蓋咬合(かがいこうごう)と呼びます。

 

上の歯並びが下の歯並びをすっぽりと覆い被さるため下のアゴの動きに遊びがないため顎関節に痛み、音などの症状がでたり、あごが疲れたりします。

 

またこのような噛み合わせでは噛む力も強いことが多く、差し歯や詰め物がよく壊れてしまうことが多いのも特徴です。下の前歯は削れてしまっているこも多いです。

 

一見、歯並びにでこぼこなどはなく問題ないように見えたりもするのですが、加齢とともに治した差し歯や詰め物、あるいは歯そのものにダメージが生じてくることが多いにので気をつけたい噛み合わせのひとつです。

 

 

 

恵比寿ガーデンプレイスのX’masツリーです。
今年もバカラの巨大なシャンデリアが見ものですが、周りのイルミネーションも今年はとてもきれいです。

八重歯の矯正治療 犬歯(糸切り歯)の位置の改善

 

<今回の院内飾り物>
夏休み、どんな思い出ができましたか?

 

 

 

左写真:治療前、八重歯の状態です。右写真:治療開始6ヶ月で八重歯は改善しました。

 

上の犬歯(糸切り歯)は永久歯の中でも順番的に最後に生え換わるため歯が生えるスペースがないと表側に出てしまい八重歯になります。上の方に生えてしまうため汚れがたまりやすく、ブラッシングの状態が良くないと歯肉炎や虫歯になりやすい状態でもあります。

 

患者さまの中にはでこぼこになるのを防ぐために小さい頃に犬歯を抜かれた方がいらっしゃいます。犬歯を抜く場合は虫歯や歯周病、癒着(歯が骨とくっついている状態:矯正治療で歯が動かない状態)など残すのが難しい場合で、第一選択で犬歯を抜歯することはお勧めできません。

 

患者さまの中には驚かれる方がいらっしゃいますが、写真のように八重歯は矯正治療で治せます。

大人と子供の八重歯の矯正治療 できる限り抜かない(非抜歯)治療2

 

今回のエントランス、フラワーアレンジメントです。
夏っぽく濃くて爽やかな感じがとても素敵です。

 

 

前回の記事では、八重歯やでこぼこの歯並びをできる限り抜かず治療するために、1つは歯並びの拡大を行う方法について述べました。今回はその2です。

 

2.<歯の幅を少しだけ狭くする方法:スライシング、IPRなど>
永久歯の歯並びで行う方法です。歯はエナメル質という硬い組織で覆われています。しかも身体の中で最も硬い組織です。このエナメル質の幅は隣り合う歯同士の部分で約1ミリ前後の厚さがあります。この厚さの半分以下、およそ0.4~0.1mmを削りスペースを作ります。歯の両脇を行うと最大で0.8ミリ程度の隙間ができるわけです。これを何本かの歯に行うと数ミリのスペースをつくれるため、これを歯並びのでこぼこを解消するのに利用します。また歯並びの拡大と併せて行うこともあります。

 

3.<マルチループ(MEAW)を使用する方法>
軽度の受け口や切端咬合(せったんこうごう)、軽度のでっ歯(上顎前突:じょうがくぜんとつ)の場合、このマルチループを使用することで歯を抜かないで治療できる場合があります。
患者さま毎に合わせて曲げた特殊なワイヤーを用います。また顎間ゴムと呼ばれる小さなゴムを上下の歯並びで掛けてもらうことが必須になります。このゴムを使用することでワイヤーの効果が十分に発揮されます。ワイヤーの特性上、ゴムを使用できない場合は治らないばかりか、さらに悪くなってしまうので要注意です。