歯のクリーニング

医院ブログ

恵比寿ますだ矯正歯科(恵比寿・渋谷)は、裏側から矯正治療やマウスピース矯正(インビザライン)など、見えにくい、目立ちにくい矯正に力を入れています。

矯正治療中の虫歯予防について(4)コーティング材について

前回、3回に渡って歯磨きに関する概略的なことについてお話ししました。
矯正装置が入っていてもいなくても、自分の磨き残しやすい部分をよく知ることが大切で、まずその部分を優先して磨くことが虫歯予防のポイントです。

 

ただ、日常の生活中で毎回完璧に磨くことはなかなか難しいことですよね。
そこで当院では、歯磨きの手助けするものとして歯の表面を保護するコーティング材もご用意しております。

 

特に装置を付けた患者さまで虫歯のリスクが高い場合に予防処置としてお勧めする場合がございます。

 

歯の表面に特殊なコーティングを行い虫歯のリスクを減らします。
このからフッ素を含む6種類のイオンがリリースされ、お口の中の健康を保つように働きます。

 

そのコーティング材には次のような働きがあります。

 

1.歯の表面が酸性に傾かないように、その周囲環境を中性領域に移行させます。食べた後には数分後からお口の中は酸性に傾きますが、コーティングを行うことにより、歯の表面を酸性の状態から中性に戻すように働き虫歯のリスクを減らします

 

2.歯の汚れ、プラークが付着しにくくなり、また増殖を抑えるも働きがあります。

 

3.歯の表面:エナメル質の脱灰を抑制します。コーティング材を塗布した部分だけでなく、その周囲にも作用して初期虫歯ができるのを抑制します。

 

また虫歯予防とは別に、知覚過敏を抑制する効果もあります。

コーティングされ形成された膜は永久的なものでないので、3~4ヶ月毎のタッチアップをお勧めしております。

 

 

 

今回のエントランスのお花。
最近、陽気が夏のような雰囲気なので向日葵を飾ってみました。

矯正治療中の虫歯予防について(3)染め出し材について

ご自身での虫歯予防は、一般的に虫歯になりやすい部位をよく知ることが大切です。
また人によって歯並びが様々で歯磨きの仕方に癖があり、磨き残しやすい部位をよく知ることがさらに重要です。

 

そして歯磨きをする時は、磨き残しやすい部位を重点的に磨くこと。
いつも何気なく磨いてちゃんと磨けているところはそのままでOKで、磨き残しやすい部分を丁寧に時間をかけて磨くことをおススメします。

 

磨き残しの部分を知るためには“染め出し材”を使います。染め出し材には塗るタイプや錠剤タイプ、液を口に含んで染め出すタイプがありますが、いずれも汚れが残っている部分が赤く染まります。歯科医院で行っていますし、ドラッグストアなどでも販売しています。

 

<染め出し前>

 

 

<染め出し後>

 

 

赤く染まっている部分が汚れが残っている部位です。その部分に対応して歯肉が腫れていることが多いです。そのまま放置すると歯周病に進む危険があります。

 

染め出し材により汚れが残っている部分が一目瞭然で分かりやすくなります。
見ただけでは分からない、今まで気付かなかった意外な部分の汚れを知れます。

 

 

 

当院では、歯石の除去・歯のクリーニング前に染め出しを行い、磨き残しやすい部位を一緒に確認して、普段の歯磨き時の参考にして頂いております。

 

 

 

5月の院内飾り物です。こどもの日も間近ですね。
こいのぼりを捕まえたキューピー!?いやいや金太郎?

矯正治療中の虫歯予防について(2)歯磨きの方法

矯正治療中の虫歯予防について(2)、今回はワイヤー矯正治療中の歯磨きについてです。
前回はワイヤー矯正装置がついている場合の汚れやすい部位をよく知ることが大切であると述べました。また人それぞれ磨き残しやすい部分があり、その部位を知ることも大切です

 

ポイントは磨き残しやすい部位を気を付けて磨けばよいのです
普段から磨けているところはそれなりに、磨き残しているところを今以上に気を付けることです。では基本的にどのように磨けばよいでしょうか?

 

 

汚れが残りやすい部位としては歯と歯ぐきの境目が挙げられますが、装置(ブラケット)が着けばなおさらです。ワイヤーが入っているので上あごの歯磨きは(上写真のように)歯ブラシを上から斜めにあてがい歯と歯ぐきの境目と装置のへりを丁寧に磨きます。下あごの歯磨きの場合は歯ブラシを下から装置にあてがい磨きます。磨く時のポイントは毛先を歯面に当てたまま離さないことです。汚れている部位に毛先がちゃんと当たっていれば効率よく汚れを落とせます。
磨いていても毛先が汚れている部分に当たっていなければ磨けていないのと同じなのです。

 

 

では装置(ブラケット)の側面、歯と歯の間はどうでしょうか。
おさらいですが歯と歯の間は磨き残しが多い部分です。しかもその両脇に装置(ブラケット)があり、さらにワイヤーも横切っているので非常に汚れがたまりやすい部分。このことを意識しながら歯ブラシの毛先を歯と歯の間、装置の側面にしっかり付けて磨くことです。
歯ブラシのつま先(写真上段、歯ブラシの赤い毛先の部分)あるいは歯ブラシのかかと(写真下段、歯ブラシの青い毛先の部分)を使って磨きます。
この時も毛先が離れないようにしっかり付けた状態で汚れを落とします。

 

 

また写真のような筆状の歯ブラシもとても効果的でまずはこのタイプの歯ブラシで磨くことをお勧めしております。歯ブラシのヘッドが非常に小さく、狭いところにも毛先が入って小回りが利くのでおススメです。

 

 

フロスも矯正用があり、装置の間をくぐらせるためにフロスの先端が硬い糸状になっています。また通常のフロスに加え、途中の部分からスポンジ状の糸になっており、歯と歯の間をキレイにできるだけでなく写真のように装置の周囲を簡単に清掃できる優れものです。
またフッ素付の特殊なフロスも揃えております。

 

今回は、歯磨きがとても上手な患者さまのYukoさんにモデルになって頂きました。透明度が高いサファイアの装置にホワイトワイヤーで、しかもリナメルのペーストで毎日ホームケアをされているので歯に透明度があり、うっとりするほどキレイな状態です。今後の患者さまの説明用に使わせて頂きたいと思います。快くお引き受け頂き、ご協力に大変感謝しております。ありがとうございます。

 

 

 

今回のフラワーアレンジメントです。
何かの顔が…クマの顔のフラワーアレンジメントなんです。
最初は犬かと思いました。

矯正治療中の虫歯予防について(1)虫歯になりやすい部位

 

以前もご紹介しましたが、歯の汚れやすい部分は大体決まっています。
図の紫色に示した部分で、表も裏も歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目に主に歯垢(プラーク)はたまります。
つまり、何か何かとの境い目は歯垢がたまりやすく、逆に歯の先端や真ん中の面はたまりにくい部分といえます。

 

誰しもちゃんと磨けている部分と、どうしても磨き残してしまう部分があります。
毎日の歯磨きで気をつけることは、磨き残し部分がどこなのかをまず知ることから始まります。

 

歯がきれいに並んでいる時でさえ歯垢がたまりやすい部分があるのに歯がでこぼこであったり、装置が付けばなおさら汚れやすい状況(下写真)になります。

 

 

上には表側の矯正装置が付いていますが、歯磨きがうまくできていないために、一個一個の装置の周り、とくに歯と歯ぐきの境い目、歯と歯の間に歯垢がたまっています(上写真:紫色部分)。
歯ぐき(歯肉)は腫れており、歯磨きにより出血しやすい状態です。
下の装置がついていない歯も同様に歯ぐきの境目に歯垢がたまっており(上写真※①)、糸切り歯(犬歯)のでこぼこの部分は特にです(上写真※②)。
それに対して歯の真ん中や先端部分は歯垢が付いていません。

 

では歯垢がたまったままだとどうなってしまうでしょうか。
歯垢細菌の酵素の働きにより食事中の糖質が分解され酸が生産されます。
つまり歯の表面からカルシウムやリン酸が溶け出して、下の写真のように歯の表面が白く濁ったような脱灰(だっかい)状態が生じます。いわゆる初期虫歯の状態です。

 

 

上写真はしばらくの間来院がなく、歯磨きの状況も良くなかったため装置を外した写真です。
装置の周りに沿って四角に白く脱灰が生じています。この脱灰が進行すると歯の表面に穴ができてしまいます。装置の形に四角く虫歯ができてしまうのです…
歯並びがきれいになっても、歯がこのような状態になっては悲しいのです。

 

月に1回、装置の調整で来院した時に装置周りはきれいにするのですが、残りの期間はご自宅でのホームケアが主になるので毎日の歯磨きの仕方がとても重要になります。

 

まずは普段の歯磨きできれいになっている部分と意識的に気を付けて磨かないと汚れが残ってしまう部分をよく知ることが大切です。
汚れが残ってしまう部位をよく知って、意識して磨き残しがないようにブラッシングをすることが大切です。

 

 

 

受付さんに毎回アレンジして頂いているエントランスのお花(左写真)。
ステンドグラスのキャンドルポッドにリナメルホームケアペーストを飾りました(右写真)。
リナメルによるメインテナンスで歯には光沢が出てつるつるに、そして汚れが付きにくくなります。
矯正治療は行わなくとも、歯のトリートメントケアはぜひ受けて頂きたいメニューのひとつです。

八重歯の矯正治療 八重歯の汚れ

 

八重歯は歯並びの列から外側に飛び出していて上の方に位置しています。
このように列から外れた歯は歯磨き時にうまく磨かれずに汚れ(プラーク)が残ったままとなりやすいため要注意です。

 

歯の磨き残しやすい部分というのは大体決まっており、歯と歯ぐきの境い目が気をつけなければならない部分のひとつです。八重歯の場合はとくにその境い目が上の方にあり、さらに唇が覆いかぶさり見えにくく、歯ブラシもうまく入りにくいので、プラークが残りやすいのはそのためです。

 

プラークが残ったままの状態が長く続くとどうなるでしょうか?

 

歯の表面のミネラルが溶け出してきます。いわゆる虫歯となっていきます。
また歯肉炎や口臭の原因にもなっていきます。

 

当院では矯正治療を開始する前に徹底的な歯のクリーニングを行い、歯ぐき健康状態の改善を行います。
「歯石の除去+専用の機械とペーストによる歯のクリーニング+そして歯のトリートメント」を行います。

 

 

左の写真で歯の周りにプラークがたくさん付着しており、八重歯の部分などは歯肉が赤く腫れていますが、クリーニング・トリートメントケア1か月後の右写真ではプラークの付着もなく、歯に光沢が出ており、歯ぐきの腫れも改善しています。

 

歯のクリーニングとトリートメントケアをしただけで歯につややかさと光沢が出て、見た目にぱっと明るい感じになるので歯がしろくなったように見えて矯正治療前、ホワイトニング前にも関わらずそれだけで喜んで頂いております。

 

そんな患者さまの喜ばれている患者さまの顔を拝見できるのが私は嬉しくてたまりません。

 

前回の記事でもお話したように糸切り歯(犬歯)はとても大切な歯です。
八重歯のように歯並びの列から外れていてもそこに歯はあります。
歯並びから引っ込んでしまっている歯もそこに歯はあります。
ただ列からはみ出ているだけで磨かれないことが多いだけです。
でこぼこで、列からはみ出た歯こそ可愛がってあげてくださいね。

 

 

 

 

当院は完全予約制で、待合室も診療室も他の患者様と顔を合わせることはございません。

 

待合室には、オレンヂ色のソファーを2客ご用意しています。
サロンのような雰囲気の中、診察が始まるまでの時間を、ゆったりお寛ぎください。

 

診察室には真っ白なユニットを一台だけ設置。
お一人さまだけのためにご用意したプライベートルームで、ご満足いただける治療を行っています。

 

渋谷区 恵比寿 広尾 矯正歯科専門
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