医院ブログ

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恵比寿ますだ矯正歯科(恵比寿・渋谷)は、裏側から矯正治療やマウスピース矯正(インビザライン)など、見えにくい、目立ちにくい矯正に力を入れています。

矯正治療後のリテーナー(保定装置)について

前回の記事では矯正治療後の後戻りとリテーナーをなぜ使用しなければならないかというお話をしました。

今回はリテーナーを装着した状態を写真を交えてお話したいと思います。
リテーナーの色は使う楽しみも含めて患者さまご自身にお選び頂いています。
前回の記事にその写真があります。下の写真は装置を装着したところです。

装置の色はクリアかピンクが普通なのですが、16色のカラーの中から選んで頂けるようにしたところ、装着してしまうと色の部分は見えないのでイエローやオレンジ、パープル、またラメ入りなど様々な色で楽しんで頂いております。

下の写真は装置を装着した状態での正面の写真です。
左の二つが前歯の部分が目立ちにくいリテーナー、一番右の装置が従来からあるワイヤータイプのものです。

実際に装置(上写真一番左)を装着してのスマイル時の写真が下です。
(スマイルの写真撮影時にたまたまリテーナーを外し忘れたのですがとても参考になる写真になりました。)
左がビジネススマイル、右がそれよりも少し自然に笑った時です。
比較的目立ちにくいので選ばれる患者さまも多いタイプのリテーナーです。

左右ともにQCMリテーナー装着時の写真

https://www.masuda-kyousei.com/

矯正治療後の歯並びはそのまま保てる?リテーナーについて

矯正治療が終了すると装置を外します。
きれいな歯並びになり装置も外して嬉しい時です。

治療後の歯の位置は最初とはある意味違う位置にあり、歯は少なからず元の位置に戻ろうとします。これを後戻りといいます。

この後戻りを防ぐための装置としてリテーナー(保定装置)と呼ばれる装置を使用します。
歯を新しい位置で安定させるわけです。

矯正装置を外したあと3ヶ月間くらいはできる限り食事・歯磨きの時以外の装着をおすすめします。その後は少しずつ使用時間を減らします。

一般的に取り外し式の装置のため、使用時間が短く適切でなかったり、使用しない場合は後戻りが生じてきます。

使用期間は矯正歯科医によってさまざまな考え方がありますが、長ければ長いほどよいでしょう。私自身の考え方としては寝る時だけでもパジャマを着るのと同じように毎日使用することをおすすめしております。このようにお話するとたいていの患者さまは毎日ちゃんとご使用して頂いております。

治療後、寝る時だけでも何年間も使用してる患者さまは、治療後の歯並びを長い期間維持でできています。生涯きれいな歯並びで過ごすためにもリテーナー(保定装置)をできる限り長く使用してみませんか?人間ですので付けたくない日もありますし、付け忘れる日もあるのは当然です。ライフスタイルに合わせてできる限り使用してみることをお勧め致します。

装置のカラーも様々取り揃え、患者さまに種類をお選び頂くようにしており大変に好評です。実際には色の部分は裏側で目立つことはありません

装置のタイプも各種あり目立ちにくいリテーナーもございます。
皆さん楽しみながらリテーナーを使ってみませんか?

八重歯の矯正治療 なぜ八重歯になるの?

八重歯でお悩みの方はいらっしゃいませんか?

八重歯ですと前歯の歯並びも悪く見た目も気になりますが、歯磨きをしても汚れを落としずらく、虫歯や歯周病のリスクが普通より高まります。

場合によっては唇をよく噛んでしまい度々口内炎になってしまうことでお悩みの方もいらっしゃいます。

八重歯は糸切り歯(犬歯:けんし)が表に飛び出てしまう状態をいいますが、上の歯並びによく見られます。

これは上の犬歯が永久歯の中でも最後の方に生え換わるため、顎が狭かったり、歯が大きかったりすると犬歯が生える場所がなく仕方なく表に生えて八重歯になります。

八重歯や歯のでこぼこなどの症状も矯正治療で改善できます。

矯正治療後にホワイトニングもされました。

期間・治療法などは症状によって異なりますので、まずは矯正相談を受けることをおすすめします。

私の発音は舌っ足らず?矯正治療とあわせて舌の癖の訓練も必要

舌っ足らずの発音を気にされている方はいらっしゃいませんか?
この舌っ足らずの発音が、噛み合わせや舌の位置、舌の癖などと関係していることがあります。
さて以前に舌の位置が良い位置にないと噛み合わせが悪くなることをお話しました。

では舌の良いといわれる位置=基本的なポジションはどこでしょうか?
通常、舌の先が上前歯の裏側で写真の斜線の部分あたりにあるのがよいとされています。

舌がいつも下の前歯を押してしまっているような低位舌(ていいぜつ)があると受け口の原因となりますし、
舌を上下前歯の間に挟んだり舌を出す癖(舌突出癖:ぜつとっしゅつへき)があると前歯が咬み合わない開咬(かいこう)という状態になります。

舌突出癖と舌癖による開咬:奥歯は噛んでいるが舌の力で前歯が開いてしまう状態

 

またこのような舌の癖があると噛み合わせだけでなく発音にも影響が出てきます。
「タチツテト」や「サシスセソ」がハッキリ発音しにくくなります。

よく言われる舌っ足らずのような発音です。

この舌っ足らずの発音を生まれつきのものと思っていらっしゃる患者さまが多いようですが、舌の位置や舌癖による噛み合わせ・歯並びの不正が原因であることがあります。

きれいな発音のためには噛み合わせ・歯並びの治療に加えて舌癖を治すトレーニング(筋機能訓練)もとても大切になります。

前歯で物が噛み切れない…開咬(かいこう)の矯正治療③

前歯が咬み合わない開咬(かいこう)について前回、前々回は主に成人の場合に関して話題にしました。
今回は、子供の開咬についてです。

子供の開咬の原因は生まれつき顎の骨の成長方向が開咬になりやすい遺伝的・骨格的要因がありますが
意外と気づかれない場合があるのが日常習慣的な要因、いわゆる癖による開咬です。

たとえば
・3~4歳頃を過ぎても続く指しゃぶり
・舌を前に出す癖(舌突出癖)
・下くちびるをいつもかむ癖
・鉛筆やタオルなどをいつもかむ癖
・鼻がつまりやすく、いつも口で息をしてしまう口呼吸(こうこきゅう)
・舌がいつも下の前歯を押しているような低位舌(ていいぜつ)など

これらが日常的に繰り返されると前歯が咬み合わない開咬の症状が出てきます。
また前歯が前に出てくる出っ歯の症状も出てきます。

できるだけ早くに気づいて対処できれば症状を改善もしくは軽減できるのですが、そのまま成人になってしまうと骨の状態もその状態で固まり治療が複雑になってしまいます。

このような癖に早くに気づいて対処するだけでも歯並び・噛み合わせが悪くなることを予防できます。
ぜひ気をつけて見ていてあげてください。

 

例)舌突出癖

奥歯は噛んでいるが前歯が開いている