2011/04/24
MEAWとはmultiloop edgewise arch wireの頭文字を取ったもので特殊な形状をしたワイヤーです。“ミョー”とか“ミャウ”などと呼びます。
主に切端咬合や軽度の反対咬合、開咬などの治療で用いています。
程度によりますが上記の症状を歯を抜かないで治療できるのがメリットです。親知らずだけは抜歯した方が効率的です。
上下の歯並びの間で小さなゴム(顎間ゴム)をかけることでこのワイヤーの効果が十分に発揮されます。このワイヤーを装着したのにゴムを使用しないと目的とする効果が得られないばかりか逆に症状が悪化するので注意が必要です。
使用時間は食事、歯磨きの時以外は装着することをお話しておりますが、この顎間ゴムの使用がとても重要です。
A.K.さん
前歯で噛めない開咬をMEAWを用いて矯正治療しました。
顎間ゴムを必要な時期に毎日欠かさず使用して頂いたのでMEAWを使用して6ヶ月で前歯が噛むようになりました。
S.W.さん
軽度の受け口で、右の前歯から奥にかけて反対の噛み合わせで、下の前歯の真ん中が右にズレていますが、治療後は改善しています。
MEAWを使用して歯を抜かないで治療しました。
口元の状態も初診時にくらべ改善しています。
矯正専門の雑誌に掲載された症例です。
「別冊Quintessence 矯正YEAR BOOK ’06,」
CASE STUDY 下顎の右側偏位をともなった反対咬合症例
益田 勉 クインテッセンス出版,p194~200 より抜粋
当院はとても小さなクリニックです。
ですが当院では対話やコンサルテーションを重視し、一人ひとりの患者さまとじっくり向き合いながら治療を行っております。
装置の種類によっては症状によって向き不向きがあります。
治療開始時に十分ご説明させて頂いた上で患者さまのご希望も踏まえながら装置の選択、治療方法の選択を行います。
心の触れ合いを大切に、患者さまに素敵な笑顔になってもらえる、そんな矯正歯科医院でありたいと思っております。
何よりも最終的には素敵な笑顔で治療を終えられることを目的に毎回の治療に取り組んでおります。
素敵な笑顔でご協力して頂いた方々、写真の提供に関しては皆さんのご協力にいつも感謝しております。
矯正治療を始める方のきっかけや励みになれば幸いです。
2011/04/24
今月また矯正治療が終了してスマイルです
とっても素敵な笑顔でした!
矯正治療中の歯磨きも大変なことはありましたが熱心にがんばってくださいました。
今後はリテーナー(保定装置)で歯並びを安定させながら定期的にクリーニングを行い、きれいな状態を維持できるようにしたいですね。
またここまで来ると矯正治療後にホワイトニングも希望される方も多く、さらに素敵な笑顔で日々の生活のプラスになれば嬉しい限りです。
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2011/04/21
2011/04/17
前回の記事に示した図のように①の部分:歯と歯肉の境目に歯垢(プラーク)が残っています。そしてその周囲は赤く腫れて歯肉炎の状態になっています。
写真のこの部分の歯は他の歯よりも内側に入っているため、意識しないで歯磨きをしていると歯ブラシの毛先が届いておらずいつも同じ部分を磨き残しがちになります。
②の部分は、いつも同じところにみがき残しがありその部分の歯垢(プラーク)を取り除いた状態で、歯の表面が乳白色になっています。
これが脱灰という状態で、歯の表面からミネラルが奪われ歯質表面の構造が壊れ虫歯になりつつある状態です。
大人の場合ではこのような歯垢歯石により歯肉周囲の炎症状態が長く続くと、さらには歯周病へと進行してしまう危険があります。
歯垢(プラーク)の中には酸をつくりだし脱灰を起こすようなミュータンス菌が多くいるため、まずは歯垢を確実に毎日落とすことが大切です。そのためには歯垢をきちんと落とせるような歯磨きの方法を覚えることが重要です。
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