2012/03/13
前回に引き続き歯並びの幅を拡大後にワイヤーで矯正した子供の治療例です。
下写真の拡大装置は前回の装置とは違った拡大装置で、拡大装置といっても様々な種類があります。
装置によって拡大の仕方が異なるため症状によって使い分けをします。
小児から17、18歳くらいまでは上あごは大きく拡大することができ、下のような写真の装置では5~6mm前後の拡大可能です。
それに対して成人の場合は顎の成長は無いので拡大しても2mm前後が限度。
それ以上拡大もされるのですが歯が外側に傾くことで見かけ上、拡がったように、みえるだけで顎自体の幅がが大きくなったわけではありません。
成人でこのように歯を外側に傾けて無理な拡げ方をした場合、上下の噛み合わせに悪い影響を与えたり、歯ぐきが下がったりする場合があります。
また元の状態に戻りやすいという拡げ方でもあります。
歯並びのでこぼこを解消するために拡大を行うこともあるのですが、上下の噛み合わせにも大きな影響をあたえるため、年齢によって拡大する量や拡大の仕方などを十分に検討する必要があります。
子供の矯正治療では、歯並びの幅の拡大が上下の噛み合わせにも影響を与えるということを利用して咬み合せの改善のために積極的に治療に活かす場合もあります。
まだまだ寒い日が多く、早く暖かくなるが待ち遠しいですね。
写真は鉢植えのさくらです。
まだ寒いのですが咲き始めました。
当院近くの明治通り沿いにはさくら並木があり、毎年とても綺麗なさくらが咲き誇ります。
満開のさくらも素敵ですが、その後の桜吹雪もまた素敵な風景ですので、お近くまでいらした際にはぜひご覧になってみてください。