2011/01/05
前回では前歯が咬み合わない開咬のお話を致しました。
以前にこの開咬の噛み合わせを差し歯で治療して前歯の状態は見た目に改善したが、やはり唇が閉じないので矯正治療を希望し来院された方がいらっしゃいました。
差し歯で治療した場合、そのメリットは治療期間が短いという点でしょう。
ただこの場合、歯を削らなければならないですし、削る量によっては歯の神経を取らないと治療できない時もあります。
また開いた前歯を噛み合わせるために差し歯の長さが長くなるデメリットが出てしまう場合があります。
開咬は前歯が噛んでいないからといって前歯を治療すればよいだけでは済まないこともあります。
奥歯の噛み合わせに問題がある場合や骨格的に問題があって開咬になっている場合は、その原因となる部分の治療を行わないとお悩みの解決にならないこともあります。
からだの病気の場合と同様に検査を行い、その原因をつきとめてから治療を進めるのとまったく同じです。
原因をよく把握した上で治療法を選択するのがよろしいかと思います。