2011/01/26
不正咬合の原因が気付かれず放置されてしまい、大人でも子供でも症状がかなり悪くなってから矯正治療の相談を受ける場合があります。
とくに成人の方は子供のうちに何かしらの対処、予防処置をしておけば症状がひどくならずに簡単な治療で済んだのにと思うことも少なくありません。できるだけ早くに不正咬合になるような原因を見極め、その原因をひとつひとつ取り除くことも矯正治療だと考えております。
そういった意味では、子供の矯正治療こそが本当に必要な矯正治療なのかもしれません。
矯正装置で歯並び・噛み合わせを改善するだけが矯正治療ではありません。おやつや食事の時間・摂り方、歯磨き、不正咬合に結び付くような習癖など生活習慣に関わることを改善することもまた矯正治療のひとつです。
気をつけなければならないのは子供は成長発育の途中ということもあり、常に変化することです。
悪くなる原因を放っておけば程度がさらに悪くなる場合がありますし、逆にあるきっかけで良くなっていきます。子供の矯正治療で重要なのはこの成長を利用することです。
また不正咬合の予防は何よりもまず虫歯の予防です。
そして不正咬合を引き起こすような悪習癖や原因に早く気づいて対処してあげることが大切です。
生活習慣は必ずお口の中にも表れてきます。
歯並び・噛み合わせがひどくなる前に少しでも何かお役に立てることがあれば幸いです。
虫歯になりやすい部分は?ご存じですか?