2012/04/22
矯正治療中の虫歯予防について(2)、今回はワイヤー矯正治療中の歯磨きについてです。
前回はワイヤー矯正装置がついている場合の汚れやすい部位をよく知ることが大切であると述べました。また人それぞれ磨き残しやすい部分があり、その部位を知ることも大切です。
ポイントは磨き残しやすい部位を気を付けて磨けばよいのです。
普段から磨けているところはそれなりに、磨き残しているところを今以上に気を付けることです。では基本的にどのように磨けばよいでしょうか?
汚れが残りやすい部位としては歯と歯ぐきの境目が挙げられますが、装置(ブラケット)が着けばなおさらです。ワイヤーが入っているので上あごの歯磨きは(上写真のように)歯ブラシを上から斜めにあてがい歯と歯ぐきの境目と装置のへりを丁寧に磨きます。下あごの歯磨きの場合は歯ブラシを下から装置にあてがい磨きます。磨く時のポイントは毛先を歯面に当てたまま離さないことです。汚れている部位に毛先がちゃんと当たっていれば効率よく汚れを落とせます。
磨いていても毛先が汚れている部分に当たっていなければ磨けていないのと同じなのです。
では装置(ブラケット)の側面、歯と歯の間はどうでしょうか。
おさらいですが歯と歯の間は磨き残しが多い部分です。しかもその両脇に装置(ブラケット)があり、さらにワイヤーも横切っているので非常に汚れがたまりやすい部分。このことを意識しながら歯ブラシの毛先を歯と歯の間、装置の側面にしっかり付けて磨くことです。
歯ブラシのつま先(写真上段、歯ブラシの赤い毛先の部分)あるいは歯ブラシのかかと(写真下段、歯ブラシの青い毛先の部分)を使って磨きます。
この時も毛先が離れないようにしっかり付けた状態で汚れを落とします。
また写真のような筆状の歯ブラシもとても効果的でまずはこのタイプの歯ブラシで磨くことをお勧めしております。歯ブラシのヘッドが非常に小さく、狭いところにも毛先が入って小回りが利くのでおススメです。
フロスも矯正用があり、装置の間をくぐらせるためにフロスの先端が硬い糸状になっています。また通常のフロスに加え、途中の部分からスポンジ状の糸になっており、歯と歯の間をキレイにできるだけでなく写真のように装置の周囲を簡単に清掃できる優れものです。
またフッ素付の特殊なフロスも揃えております。
今回は、歯磨きがとても上手な患者さまのYukoさんにモデルになって頂きました。透明度が高いサファイアの装置にホワイトワイヤーで、しかもリナメルのペーストで毎日ホームケアをされているので歯に透明度があり、うっとりするほどキレイな状態です。今後の患者さまの説明用に使わせて頂きたいと思います。快くお引き受け頂き、ご協力に大変感謝しております。ありがとうございます。
今回のフラワーアレンジメントです。
何かの顔が…クマの顔のフラワーアレンジメントなんです。
最初は犬かと思いました。