大人と子供の八重歯の矯正治療 できる限り抜かない(非抜歯)治療2

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恵比寿ますだ矯正歯科(恵比寿・渋谷)は、裏側から矯正治療やマウスピース矯正(インビザライン)など、見えにくい、目立ちにくい矯正に力を入れています。

大人と子供の八重歯の矯正治療 できる限り抜かない(非抜歯)治療2

 

今回のエントランス、フラワーアレンジメントです。
夏っぽく濃くて爽やかな感じがとても素敵です。

 

 

前回の記事では、八重歯やでこぼこの歯並びをできる限り抜かず治療するために、1つは歯並びの拡大を行う方法について述べました。今回はその2です。

 

2.<歯の幅を少しだけ狭くする方法:スライシング、IPRなど>
永久歯の歯並びで行う方法です。歯はエナメル質という硬い組織で覆われています。しかも身体の中で最も硬い組織です。このエナメル質の幅は隣り合う歯同士の部分で約1ミリ前後の厚さがあります。この厚さの半分以下、およそ0.4~0.1mmを削りスペースを作ります。歯の両脇を行うと最大で0.8ミリ程度の隙間ができるわけです。これを何本かの歯に行うと数ミリのスペースをつくれるため、これを歯並びのでこぼこを解消するのに利用します。また歯並びの拡大と併せて行うこともあります。

 

3.<マルチループ(MEAW)を使用する方法>
軽度の受け口や切端咬合(せったんこうごう)、軽度のでっ歯(上顎前突:じょうがくぜんとつ)の場合、このマルチループを使用することで歯を抜かないで治療できる場合があります。
患者さま毎に合わせて曲げた特殊なワイヤーを用います。また顎間ゴムと呼ばれる小さなゴムを上下の歯並びで掛けてもらうことが必須になります。このゴムを使用することでワイヤーの効果が十分に発揮されます。ワイヤーの特性上、ゴムを使用できない場合は治らないばかりか、さらに悪くなってしまうので要注意です。